【海外ミーム】映画・海外ドラマが元ネタの人気ネットミームまとめ その1

2024年12月15日

どうもこんにちは。管理人のケシトリです。

今回は管理人の独断と偏見でチョイスした、映画・海外ドラマが元ネタの人気海外ミームをまとめて解説していきます。

※注意:本記事には取り扱う作品の重大なネタバレが含まれています。

『ブレイキング・バッド』

『ブレイキング・バッド』(原題:Breaking Bad)は、2008年公開のアメリカのテレビドラマシリーズ。主演はブライアン・クリストン。

化学教師ウォルター・ホワイトが末期がんと診断され、家族のために違法ドラッグの製造に手を染めるという物語。

彼の変貌と犯罪の世界での葛藤が描かれた、緊張感あふれるドラマである。

Walter White Breaks Down

シーズン5エピソード14「オジマンディアス」にて、ウォルター・ホワイトが義兄のハンク・シュレイダーの死に直面し、地面に崩れ落ちるシーン。

元ネタ同様、何かしらの悲しい出来事や、悲しい感情を表すMemeとして使われる。

※ちなみに上記のXアカウントは、Breaking Badシリーズの映像を1フレームずつ投稿している謎アカウントである。今はスピンオフ作品のBetter Call Saulを投稿中らしい…(困惑)

Walt Screaming in a Car

シーズン5エピソード13にて、ウォルター・ホワイトが義兄のハンク・シュレイダーに対して、車の中から叫んで警告するシーン。

元ネタのシリアスなシーンとは一転して、Memeでは「BBQソースじゃなくてスイート&サワーソースを取ってこい!!!!!」といったコミカル(?)な使い方がされている。

Dean Norris’ Reaction

主人公ウォルターの義兄、ハンクを演じるディーン・ノリス氏による、とある顔写真もMemeとして有名。

Breaking Bad本編に登場するシーンではないが、元ネタはノリス氏が2014年、X上にポストした上記の写真である。

このアイコニックな表情は2021年ごろから人気となり、喜びと不満を対比するMemeとして使われている。

オーバーウォッチのポルノを視聴した時の感情 vs オーバーウォッチをプレイした時の感情

↑ゲーム本編も笑顔であってほしいものです。

Sussy Baka

Walt, I don’t know, man. You’ve been seeming sus lately. It’s almost like we have an imposter among us. I saw that you wanted- don’t lie to me, Walt! You sussy baka.

ウォルター、俺は良く分からんが、お前最近Sussyな感じがするぜ。まるでインポスターが俺らの間にいるみたいだな。俺はお前が〇したがっているのを…嘘をつくんじゃねぇ!ウォルター!このSussy バカめ!

「もはやこれはBreaking Badなんか…?」という読者の心の声が聞こえそうなMemeではあるが、こちらも一躍人気となったMemeである。

Sussy BakaというフレーズはAmong us系のMemeが元ネタ。Sussyは怪しいを意味するSuspiciousから来ているスラングであり、Bakaは日本語の「馬鹿」からそのまま来ている。

ハンク役のノリス氏が、Cameoという有名人からメッセージを貰えるアプリにて、視聴者からのリクエストでこのフレーズを読み上げたというのが事の経緯である。(どういうリクエストなんだ…)

※Among us系Memeの解説記事はこちら↓

※余談だが、ノリス氏はインターネット上での活動がしばしばMeme化してしまうことが多い印象である。2018年にも彼は突如X上にて、Sex gifsというスゴ味のある投稿をしている。

↑消さずに堂々と残す姿、もはやかっこいい。

彼が何故突然このような投稿をしたのか、真相は闇の中であるが、どうやらネット上では「Xの投稿欄とブラウザの検索バーを間違えたんじゃないか」節が濃厚のようである。

ウォルター:「ハンク!ハンク!!!!そこは検索バーじゃない!!!!!やめるんだハンク!!!!」

ハンク:「Sex Gifs」

ウォルター:~死~

その他、Sussy Bakaは21st Century Humorと呼ばれる、Z世代に人気のMeme動画で使われることが多い。(関連記事はこちら↓)

『ザ・ボーイズ』

『ザ・ボーイズ』(原題:The Boys)は、2019年公開のアメリカのテレビドラマシリーズ。主演はカール・アーバン。

企業に管理されたスーパーヒーローたちの腐敗を暴くため、超能力を持たない人々が立ち上がるというストーリー。

彼らの戦いとヒーローたちの裏の顔が描かれた、過激なブラックユーモア満載のドラマである。

Stressed Homelander

内向的な人がズーム通話を終えた時の様子:

シーズン3エピソード7「Here Comes a Candle to Light You to Bed」にて、ホームランダー(俳優:アントニー・スター)が演説中、彼を殺そうと目論んでいるヒーローの幻覚を見て、ストレスから過呼吸になるというシーン。

元ネタ同様、ストレスを感じる状況を表現するMemeとして使われるほか、本シーンのホームランダーの頬がめちゃ膨らんでいる画像も単独でよく使われる。

Homelander get applause

映画「オッペンハイマー」の制作にあたって、スタジオが本物の核爆弾を爆発させることを許可してくれた時のクリストファー・ノーラン監督の様子:

ハハ…やるしかないね!!!(汗)

シーズン3エピソード8「The Instant White-Hot Wild」にて、ホームランダーが白昼堂々、かつ彼の支持者の目の前で、彼の息子ライアンに空き缶を投げてきた男性をド派手に殺害してしまう。

しかし、彼の行動に対して、支持者は熱烈な歓声を贈ったため、ホームランダーは半ば困惑しながら喜んでいるというシーンである。

元ネタ同様、予想外の支持や称賛を受けた時のMemeとして使われる。

※ちなみに後ろで流れているBGM「I Can Do Anything」も人気で、単独だと「絶望的な状況に遭遇した時、もしくは何かボス的な存在が現れた時」のBGMとして使われることが多い。

Disgusted Homelander

公共トイレで手を洗わないク〇野郎を見た時のオレ:

シーズン4エピソード8「Assassination Run」にて、咳をするファイアクラッカー(俳優:ヴァロリー・カリー)に対して、ホームランダーが嫌悪感MAXの表情を見せるというシーン。

こちらもホームランダーのMemeとなるが、管理人の体感だとThe Boys系Memeは90パーセントぐらいがホームランダーな印象である。(アントニー・スター氏の絶妙な表情がMemeになりがち?)

元ネタ同様、何かしらに対して嫌悪感を表現したいときに使われる。

人気女性ラッパーのSexyy Red「私が大統領になるわ!!!!」

オレ:

『アメリカン・サイコ』

『アメリカン・サイコ』(原題:American Psycho)は、2000年公開のアメリカのサイコスリラー映画。主演はクリスチャン・ベール。

1980年代のニューヨークを舞台に、表向きは成功したビジネスマンでありながら、裏では冷酷な連続殺人犯としての顔を持つ主人公パトリック・ベイトマンのストーリー。

物質主義と消費社会の闇だけでなく、当時のアメリカのエリート達を風刺的に描いた、ブラックコメディとしても人気の作品である。

Patrick Bateman Walking / listening to music

劇中でベイトマンが音楽を聴いているときのシーン。Memeとしては「廊下を歩きながら聴いているシーン」と、「椅子に座って聴いているシーン」の2つが有名である。

特定の曲をめちゃ真剣(?)に楽しむ様子や、曲に対する愛着を表現するMemeとして使われることが多い。

※ちなみにオリジナルのシーンで流れている曲は、前者が「Katrina And The Waves – Walking On Sunshine」、後者が「Chris De Burgh – Lady In Red」である。

Let’s See Paul Allen’s Card

劇中でも屈指の名シーンである、パトリック・ベイトマンとその同僚たちが自身の名刺を見せ合うというシーン。

先行はベイトマン選手。彼の名刺はボーン色を基調に、シリアンレール※という書体を使用することで見事な仕上がりとなっており、ベイトマンは勝ち誇った様子を見せる。

しかし、後続の同僚たちの名刺の方が本人的にセンスが良かったのか、ベイトマンは徐々に青ざめ始め、最後にポール・アレン選手の名刺センスによってクリティカルKOを食らってしまう…

…という、単に名刺を見せ合っているだけのシーンなのに、ベイトマンが名刺に真剣すぎるあまり、なぜか非常に緊張感あるバトルシーンと化しているのである。

Memeにおいては名刺の部分が改変されて、ゲームミュージックやポケモンカードといった、自分たちの好きなものをバトルさせるMemeとして使われる。

↑ボーン調の部分がCubone(カラカラ)だったり、tastefull thicknessが別の意味になっているのがツボ。

※小ネタだが、彼らが劇中で話しているフォントは実在しない(!)ものらしい。(名前だけ造語なんだとか。詳細は次の記事を参照:https://hobancards.com/blogs/thoughts-and-curiosities/american-psycho-business-cards

Why Isn’t It Possible? Why Not?

映画終盤にて、パトリック・ベイトマンが彼の専属弁護士に対して「何故あり得ない?なぜだ?」と問いかけているシーン。

ベイトマンは最終的に罪の意識から、自身の犯した殺人を全て告白するも、弁護士から信じてもらえず突っぱねられてしまう…というのがこのシーンである。

Memeにおいては元ネタ同様に理不尽な状況や、「MinecraftでAether Portal(天空ゲート)が作れねぇぞ!!」といった、自身が望む結果にならないことに対する不満を表すMemeとして使われる。

※ちなみにパトリック・ベイトマンというキャラクターは、しばしば英語圏でChad、もしくはSigmaの象徴として扱われている印象である。(クリスチャンベールがカッコよすぎるので納得)

※Chadの解説記事はコチラ↓

『フレンズ』

海外ドラマといえばやはりこれ、『フレンズ』(原題:Friends)は、1994年から2004年まで放送されていたアメリカの人気テレビドラマ。

ニューヨーク・マンハッタンを舞台に、個性豊かな男女6人の日常と、その恋愛模様を描いた作品。

30年近く経った今でも愛され続けている、アメリカの超人気シットコムである。

Joey’s Delayed Reaction

シーズン8第2話「探せ!赤いセーターの男」にて、ニコニコだったジョーイ(俳優:マット・ルブランク)が、徐々に目を見開いて驚くというシーン。

彼らは赤いセーターを手掛かりに、妊娠したレイチェルのパパが誰なのかを探していたのだが、最終的にロスが「おっこれ俺のセーターやん(^ω^)」と言ってふらっと持ち帰ったことで、一同が驚愕したというシーンである。

ジョーイだけ一瞬何が起こったのか理解しておらず、セーター見つかってよかったな…(ホッコリ)というような表情から、遅れてOMG!!!!!となるのが本シーンのミソである。

Memeとしては、何かを理解するのに時間がかかる状況や遅れて気づくことを表すMemeとして使われる。

ホラー映画をなんとか見終わった瞬間:(ホッ…)

エンドロールで「本映画は実話をもとに作成されています」と出てきたとき:OMG!!!!!!!

『キー&ピール』

画像引用:https://www.youtube.com/@KeyAndPeele/videos

『キー&ピール』(原題:Key and Peele)は、2012年から2015年まで放送されたアメリカのスケッチコメディ番組。主演はキーガン・マイケル・キーとジョーダン・ピール。

社会問題や人種差別、ポップカルチャーをテーマにしたユーモア溢れるスケッチが特徴。

YouTubeチャンネルは約600万人の登録者がおり、二人の多彩な演技と鋭い風刺が人気を博している。

スケッチコメディ:複数の俳優が台本に基づいてキャラクターを演じる短い劇のこと。日本語のコントとほぼ同義。

Sweating Jordan Peele

ジョーダンピールが真剣な表情で、めちゃめちゃ汗をかいているMemeのこと。

元ネタとなるのは上記の「Clear Browser History」という回。彼が汗を流し出した経緯として、彼のガールフレンドから「外出するとブラウザの履歴消えるんだけど、あんたポルノ見てるよね??」と問いただされたのが理由である。

ガールフレンドの尋問が進むにつれ、最終的に彼の発汗量は限界突破し、頭からレーザービームのような汗が出始めてしまうのである。(何事???)

本シーンは、様々なYouTube動画(特にexeと呼ばれる編集形式)の面白素材としてよく使われている。

※関連記事はコチラ↓

『スター・ウォーズ』

言わずと知れた名作SF映画、『スター・ウォーズ』(原題:Star Wars)は、1977年が初公開。監督はジョージ・ルーカス。

現在も新作映画の公開が予定されており、今後のジェダイと銀河帝国のアツい展開に目が離せないシリーズである。※

※2026年公開予定だったSWの新作映画は、悲しいことに延期になってしまったそう。続報に期待である。

For the Better, Right?

映画「スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃」にて、アナキンとパドメが惑星ナブーの湖水地方で会話するシーンはMemeとしても人気。

Memeでは4コマ形式の画像で用いられ、For the better…right?(良い方向に…ってことよね??)というキャプションが入っているのが特徴である。(ただし、このキャプションは劇中では言ってない創作セリフである)

本Memeは、一方の何かしらの期待と、それに対する現実とのギャップを表すMemeとして使われる。

イーロン・マスク:私は世界を変える

ネット民:良い方向にってことよね!

イーロン・マスク:…

ネット民:良い方向に…ってことよね????

本Memeは日本においても知名度があり、セリフやキャラクターが改変されて用いられることが多い。

『ブレードランナー2049』

『ブレードランナー 2049』(原題:Blade Runner 2049)は、2017年に公開されたアメリカのSF映画。主演はライアン・ゴズリング。

2049年の未来を舞台に、主人公の“K”が新たな危機を解決するため、30年前に行方不明となったリック・デッカードを捜すという物語。

第1作目の『ブレードランナー』から35年の時を経て生み出された続編で、前作の主人公デッカードを演じたハリソン・フォードが再び登場するシーンは激熱。SFファン必見の名作である。

You Look Lonely

Hello, handsome. What a day, huh? You look lonely. I can fix that. You look like a good Joe.

こんにちは、ハンサムなお兄さん。ずいぶん大変な一日だったそうね。寂しそうに見えるわ。

私が癒してあげる。あなたはいい人に見えるから。

戦闘によって重傷を負ったKが、紫色の巨大なネオン広告の前で立ちすくむシーン。

彼は戦闘によって、恋愛関係にあったホログラムAI製品「ジョイ」を破壊されてしまっており、その空虚さからジョイの広告の前で立ちすくんでしまっている…という悲しいシーンである。

元ネタ同様、Memeとしては悲しい感情を表現する際に使われる。K以外の別のキャラクターに入れ替えられたり、litteraly me(どう見ても自分だわ)というMemeで使われることが多い。

豆知識

・Yuppie(ヤッピー):young urban professionalsの略で、都市に住む若手のエリートサラリーマンを意味する言葉。しばしば「気取っていて自己中なヤツら」という軽蔑的な意味合いも含めて使われる。

・Aether Portal(天空ゲート):グロウストーンと水を使って作成する、ネザーゲートのようなゲートのこと。公式要素っぽいがMOD必須の要素のため、しばしばクリックベイト(釣り動画)として使われることが多い。

・本サイトの管理人が一番好きな俳優は、クリスチャン・ベールとアナ・デ・アルマスである。(?)

参考サイト:Know Your Meme – Stressed Homelander, Know Your Meme – Homelander Gets Applause / Homelander Laughing, Know Your Meme – Sussy Baka, Know Your Meme – Dean Norris Sussy Baka, Know Your Meme – Sweating Jordan Peele, Know Your Meme – For the Better Right