インターネットミーム(Meme)とは何か?アメリカの学生に聞いて分かった3つのこと

2021年11月6日

どうもこんにちは。管理人のケシトリです。

皆さんは「インターネットミーム」という言葉をご存知でしょうか?本サイトが取り扱うメインテーマではありますが、初めて見る方にとってはよく分からない言葉かと思われます。

そこで今回はインターネットミーム(Meme)そのものについて、アメリカの学生と話す機会があったので、現地でのお話をインタビュー形式でまとめてみました。

登場人物

ケシトリ:このサイトの管理人。重度の海外ミームオタク。一番好きなミームはSweaty Speedrunner。

Collinくん:今回のゲスト。ペンシルバニア州に住む、日本語を勉強中の大学生。好きなアニメはジョジョの第5部。

インターネットミームとは?

ケシトリ:本日はペンシルバニア州に住む大学生、Collinくんに来ていただきました。よろしくお願いします!まずは簡単な自己紹介からお願いしても良いですか?

Collin:オッケー!僕は生まれも育ちもペンシルバニア州で、今は日本語とサイバーセキュリティについて学んでる大学生だよ。今日はよろしく!

ケシトリ:ありがとうございます。では早速なんだけど、CollinはMemeって知ってる???

Collin:もちろん知ってるよ。僕の父さんも知ってるし、アメリカじゃ知らないって人はほぼいないと思う。でも流石に年配の人は知らないかもね。ウチのおばあちゃんは「パソコンって何?」って感じだし。笑

ケシトリ:お父さんも知ってるって意外!アメリカだとかなりメジャーなんですね。そしたらそのMemeについて、もう少し詳しく聞いても良いですか?

Collin:オーケー。じゃあまずMemeについて説明するために、僕なりに重要だと思ったイベントをまとめてきたんだ。ちょっとこれを見てみて。

1976:「利己的な遺伝子」発表、Memeの誕生

1990:Internet Memeの出現

2005:YouTubeの登場

2010:Pranking、ハーレムシェイクの流行

2014-2017:Dark humor YouTuberの登場

2021:Reaction images、relatable statement, shitpostsとしてのMeme

※Collinくんの資料を基に作成

ケシトリ:何だか色々な出来事がありますね…

Collin:僕なりの見解も入ってるけど、まずはMemeの歴史についてサラッと解説するね。もともとMemeという言葉は、生物学者のリチャード・ドーキンスが作った造語で「模倣子」って意味なんだ。生物学の用語だから、本来はインターネットと関係のある言葉では無かったんだ。

Collin:生物学的な遺伝情報の単位は「遺伝子」っていうけど、ドーキンスは「人間は身体的な特徴以外も受け継ぐよね」ってことで、アイデアや慣習といった文化的な脳内情報の単位を「模倣子」と定義したんだとさ。ここはあんまり深く考えないで、Memeには模倣って意味合いがあることだけ押さえておけば良いと思うよ。

Collin:それからインターネットが90年代に発達したことで、ネット上で流行る=模倣されて広がるってイメージから、徐々に「ネット上で広がる動画や画像」に対してMemeという言葉が使われるようになったんだ。この動きがより活発になったのは、YouTubeが登場した2005年辺りからだと思うよ。スライドの写真がその例なんだけど、何か知ってる?

Collinくんのスライドより

ケシトリ:右と真ん中は見たことあるんだけど、左のMemeは始めて見ました…

Collin:僕が小学1年ぐらいの時だったかな。2006年頃に流行ったDramatic Chipmunk(ドラマチックなシマリス)って呼ばれるMemeだよ。ちなみに右はTrollfaceで、真ん中はFuturama Fry。この二つは今でも時々見かけるね。

ケシトリ:なるほど。古いMemeでも未だに人気なものがあるんですね。それと気になったのが…下のDO NOT CLICK THIS LINKって何ですかね…?

Collin:おや、気づいてしまったようだね…?(ポチッ)

\ テ~レ~♪ テ~レ~♪ /

引用:YouTube

ケシトリ:で、出た~~~~~~!!リックロールじゃないですかヤダー!!!

Collin:あ、知ってた?(笑)これは本当に有名なMemeだよね。僕も未だにやられるよコレ。

Collin:話を戻すと、こういったMemeが大衆化したのは2010年頃からだと思うんだ。Rickrollもそうだけど、Planking(死体ごっこ)やハーレムシェイクも凄いブームになって、ニュースでもMemeとして取り上げられていたからね。

ケシトリ:ハーレムシェイクは日本でもニュースになっていました。ちょっと懐かしさがあります。あと生みの親であるPinkguyって、海外では有名なFilthy Frankですよね?

Collinくんのスライドより

Collin:その通り!Filthy Frankに加えて、IDubbbz, Maxmoefoeの二人も歴史的人物だと思うよ。彼らは2014年~2017年の間に活躍したYouTuberで、ダークユーモアを中心とした動画を作っていたんだ。それまでのYouTuberとは正反対なカウンターカルチャー的コンテンツだったから、登場時の衝撃は凄かったんだ。今はもう消されちゃったけど、Hair Cakeは中でも傑作だったね。

ケシトリ:あ、知ってます。IDubbbzの髪の毛をケーキにして食べてるヤツですよね。あれはトラウマモンですよホント…

Collinくんのスライドより

Collin:確かにヤバい人たちではあるけど、彼らはカルト的な人気があったし、似たユーモアは今も使われているんだ。だからある意味ではMeme文化に多大な影響を与えた、偉大な人物だと思うよ。(笑)

インターネットミームの例

ケシトリ:大体とMemeのイメージがつかめてきたぞ…でもアメリカのインターネット・ミームって、具体的にはどういった特徴があるんですか?

Collin:今日で主流のMemeはReaction images, relatable statements, and shitposts(リアクション画像、あるあるな意見、クソ投稿)であることが多いね。あと、Memeは一時的な人気を過ぎると、大体1か月ぐらいで消滅するのも特徴だと思うよ。

Collinくんのスライドより

ケシトリ:なるほど…流行り廃りが激しい部分とか、画像に文字を入れたりとか、日本のミームと似ている部分があります。ところで、今言っていたShitpostsって何ですか?

Collin:Shitpostsとは「脈絡のない、ランダムに歪んだ画像や音に基づいたユーモア」で構成されるMemeのことなんだ。Meme史の中では最近誕生したジャンルだと思うよ。

Collin:例えば“Lord Marquaad E"ってMeme(下スライド左)を見ると、YouTuberのMarkplierとLord Farquadってキャラの顔が合体して、そこにDeep-fryというフィルターがかけられて、ただ一言「E」って文字が入っているだけ。これの意味って何か分かる?

Collinくんのスライドより

ケシトリ:何にも分からん…泣。でも意味不明過ぎて、逆に面白さを感じます…

Collin:そう、そのナンセンスなところが面白いんだよね。Eは極端な例だけど、右の「IT IS I THE CEO OF RACISM(この私が、レイシズムのCEOだ)」とかはまだ分かりやすいと思うよ。これもShitpostの一つで、さっき言ってたDark humor的要素があるね。

ケシトリ:なるほど。普通よりも過激で意味不明なMemeが、いわゆるShitpostなのかもしれませんね。

日本と海外のインターネットミーム

ケシトリ:ここまでMemeそのものについて聞いていたけど、今度は国ごとの違いについて聞いてみたいです。まず疑問に思ったのが、海外のMemeって全部英語ですよね?これはアメリカのMemeだとか、これはイギリスだ!とかって分かるんですか?

Collin:国の特徴とか文化にまつわるMemeなら、「あ、これはあの国かな?」って分かるよ。例えばUpside-Down Australiaとか、オーストラリアの野生生物をネタにしたMemeとかかな。でも基本的にはMemeは全部Memeって認識だね。

画像引用:Funvizeo

Collin:あと他にはスペイン語で書かれたMemeを見たことがあるよ。Meme文化は南米にもあるっぽいから、それを見た時は南米のMemeだって分かるね。ところで、日本にはMemeってあるのかい?

ケシトリ:日本にもあります!ただ、アメリカとは少しイメージが違うかも。アメリカではネット上の面白動画・画像全般を「Meme」って呼んでいる印象だけど、僕の場合「Twitter、ニコニコ動画、YouTube上で流行っているネタ画像・動画、MAD動画、もしくは海外ミーム」が「ミーム」という認識ですね。単なる面白動画や画像に対してはミームとは言わないと思いますし、そもそも言葉自体を知っている人は少ない印象です。

Collin:へー!こっちと全然違うんだね。アメリカだとTwitter, Instagram, Facebook, Tiktok上で主流のMemeが見られるんだ。RedditとImgurはミーム専門SNSって感じ。あと4chanはMemeが生まれる場所ではあるけど、Memeを見るために使うことは少ないかな。

Collinくんのスライドより

ケシトリ:InstagramとFacebookでもMemeって見れるんですね!この二つは日本だとオシャレな写真が中心のSNSってイメージがあるので驚きです。

Collin:中でも個人的なオススメはやっぱりTikTokだね。今一番ホットなMemeプラットフォームだと思うよ。最近だと友達が「China’s Social Credit System」ってMemeをオススメしてくれたけど、これもTikTokに載っていたヤツだね。

ケシトリ:出た!言っていいのか分からないけど…自分も好きなヤツです。(笑)

ケシトリ:そんなところで、今回はこの辺でインタビューを終えたいと思います。名残惜しいですが、色々なお話が出来て楽しかったです。Collinくん、今日はありがとうございました!

Collin:こちらこそ。またね~!

終わりに

いかかだったでしょうか?インターネット・ミーム自体、まだまだ謎が多いものではありますが、本記事が理解の一助となれば幸いです。

本サイトでは他にも海外のインターネット・ミームを解説しているので、この機会に興味を持った方は是非チェックしてみてください!

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